糖質制限ダイエットは、糖質を1日20g程度に抑える方法と一部だけ糖質を抑える方法があります。
どちらもうまくやれば、効果は大きいです。
糖質を抑えるだけで食べるカロリーは、あまり気にしなくていいので取り組む人もおおいようです。
ダイエットの基本は、摂取カロリー<消費カロリーですが、糖質ダイエットはカロリーを抑えてないのにどうして効果が大きいのか不思議な感じがします。
ライザップのプログラムは、糖質制限と運動が中心のようですが、CMでは2、3カ月で10㎏以上も減量でき、しかも体系も腹筋が見えるほど素晴らしいものになっています。
糖質制限ダイエットがどうしてそんなに効果があるのか調べて見ました。
目次
脂肪燃焼の原理
ダイエットの目的は、ただ単に減量だけでなくできれば脂肪を落としたいと思っていると思います。
脂肪はどうやって溜まるのか、そして脂肪を燃焼するにはどうすればいいか知りたいところです。
そこで脂肪が溜まる原理と燃焼する原理を調べてみました。
脂肪が溜まる原理
炭水化物を取った場合は、炭水化物がブドウ糖に分解され血液に入り体中のエネルギーとして使われます。
人間には余った栄養を貯めておこうとします。
血液中のブドウ糖の濃度のことを血糖値と言いますが、血糖値が上がると余分な糖を貯めようと働き脂肪として貯めておきます。
摂取カロリーが消費カロリーと同じくらいなら、溜まった脂肪は使われますが摂取カロリーが多いと脂肪はどんどん溜まってきます。
これが脂肪が溜まり太る原理です。
余分に溜まった脂肪を使おうと思ったら摂取カロリー<消費カロリーにしなければいけません。
脂肪が燃焼される原理
先にエネルギーの燃料として使われるのがブドウ糖で、ブドウ糖が不足してくると次に脂肪が燃焼されるとよくいわれます。
しかし、ブドウ糖が無くなってから脂肪が使われるスイッチが入るのではなくブドウ糖を使いながら脂肪も分解されています。
イメージ的には次のような図になります。
脂肪と一言でいっていますが、脂肪の燃焼と同時に筋肉も使っていることになります。
脳のエネルギー源はブドウ糖ですが、ブドウ糖が不足してくると脂肪が分解され脂肪酸になります。
その過程でケトン体いう物質が作られ脳のエネルギー源になります。
身体の中にはブドウ糖しかエネルギー源にしないものもあり、その為にタンパク質を材料に糖新生が起こりブドウ糖が作られます。
このタンパク質は筋肉のタンパク質を使います。
糖質制限の脂肪燃焼
糖質制限をすると糖質が不足するので、初めから脂肪を使うことになります。
しかも脂肪はエネルギー効率が悪いので、エネルギーとして使えるまでに分解したりしないといけません。
それまでにするのにエネルギーが必要になってきます。
糖質制限をするとタンパク質を多く食べるようになります。
するとタンパク質を消化するには時間がかかり消化するのにもエネルギーをたくさん使います。
糖質制限で筋肉は痩せるか
糖質制限をすると筋肉が痩せるとか、食事制限すると筋肉が痩せるなどど言いますが、それはどちらも当てはまるし厳密にいえば違います。
糖質制限をしようがしまいが、食事制限をしようがしまいが運動をすればそれなりに筋肉はつき、運動しなければ筋肉は痩せていきます。
宇宙飛行士が宇宙に行って数か月して地球に戻ると立てないくらい筋肉は痩せてしまいます。
また、筋肉は、全く運動してない人にはつき易く、普段から運動している人で脂肪が少ない人は、減量しながら筋肉を増やすのは不可能に近いです。
脂肪を落として筋肉を付ければ、筋肉の方が比重が重いので、同じ体重なら痩せて見えます。
筋肉を増やすにはそれなりの栄養が必要なので、減量していると栄養が不足して筋肉は増えません。
筋肉の量は食べる物や食べ方にはあまり左右されません。
糖質制限ダイエットの注意点
あまり太ってない人
ダイエット目的でなく糖質制限をしている人はカロリーもしっかりとるので問題ないですが、それほど太ってない人が糖質制限ダイエットをするには注意が必要です。
糖質制限は、脂肪をエネレギーに使います。
あまり太ってない人は、脂肪が初めから多くないので最少は、減量できますが少し体重が落ちると下がらなくなる場合があります。
その為に過剰なカロリー制限をして体調を壊す場合があります。
身体がエネルギー切れを起こして疲れやすくなったり集中力がすぐに切れたりします。
食べ過ぎ
糖質制限ダイエットがいくら太りにくいと言っても肉ばかりあまり多く食べたり野菜などの食物繊維が不足するとよくないです。
肉ばかり食べると腸内環境に悪い影響があるかもしれません。
またいくら食べてもいいといってもあまり食べすぎると太るのは当たり前です。
まとめ
人の身体は食べ物が少ない時の対応はほぼ完ぺきにプログラムされています。
ブドウ糖が不足しても糖新生やケトン体を生成してブドウ糖の代わりになります。
腸内フローラは、食べ物によって変わってくるので何らかの助けをしているのではないでしょうか。
このように人の身体は、食べ物が少ない時に、それに対応できるようにできています。
しかし、食べ過ぎた時に対応するプログラムは完璧ではありません。
食べ過ぎた時は、余分に溜めてしまって肥満になります。
食べ過ぎると血糖値のバランスが崩れたりします。
これも食べ過ぎたことによる防御反応だと思うんですが、プログラムが完璧でないのでさまざまな支障がおきてきます。