スーパーフードも次々と出てきますが、ひそかにブームになっているのがブロッコリースプラウトです。
最近ではスーパーでも置いているところは多いようです。
見た目はカイワレ大根ですが、味はどちらかといえばモヤシのような感じです。
クセもあまりなく栄養満点でダイエットにも効果があるブロッコリースプラウトです。
そのブロッコリースプラウトについてダイエット効果や栄養について調べてみました。
目次
ブロッコリースプラウトとは
ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの新芽のことです。
スプラウトとは、作物の発芽させた新芽のことでモヤシやカイワレ大根もスプラウトです。
見た目は、カイワレ大根と同じです。
ブロッコリースプラウトの歴史は古く5000年前の中国でブロッコリースプラウトが栽培されていたことが分かっています。
ヨーロッパでは18世紀の後半、船の長旅の船員たちの栄養補助食品として船上で栽培されたいました。
日本でも平安時代に貴族が食べていたと言われ、現在ではスーパーでも普通に売られています。
ブロッコリースプラウトの栄養
ブロッコリースプラウトの注目される栄養素は、スルフォラファンという成分で、ファイトケミカルという野菜、果物、イモ類、海藻などのアクから発見された科学物質です。
抗酸化力、免疫力のアップなど、健康維持・改善に役立つのではないかと期待され、研究が進んでいます。
ポリフェノールや緑茶に含まれるカテキン、大豆に含まれるフラボノイドなどファイトケミカルの一種で、今までに約1500種類が発見されている。
スルフォラファンはブロッコリーだけに含まれるファイトケミカルです。
ブロッコリースプラウトのスルフォラファンはブロッコリーの約7倍も含まれていて野菜の中でもファイトケミカルの含有量はトップクラスです。
食物繊維やミネラル、ビタミンも豊富に含まれています。
エネルギー:18Kcal
タンパク質:2.6g
脂質:0.5g
炭水化物:2.1g
食物繊維:1.9g
ナトリウム:6㎎
カリウム:160㎎
カルシウム:91㎎
マグネシウム:34㎎
リン:63㎎
カロテン:2720μg
ビタミンE:3.7㎎
ビタミンB1:0.11㎎
葉酸:100μg
ビタミンC:50㎎
ブロッコリースプラウトの栄養は、豆苗の栄養とよく似ていて豆苗の方が全体的に多いようなきがします。
しかし、豆苗には独特な匂いがあり苦手な人もいるのではないでしょうか。
その点、ブロッコリースプラウトはもやしに近い味なのでそれほど気にはなりません。
生でも十分美味しく食べることができます。
ブロッコリースプラウトの効果
ブロッコリースプラウトにはスルフォラファンという成分がふくまれていてその効果は絶大です。
抗酸化作用
ファイトケミカルは、植物性食品に含まれている物質で抗酸化力があることがわかり注目されてきました。
ブロッコリースプラウトは、ブロッコリーにしか含まれていないスルフォラファンというファイトケミカルが含まれています。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンの含有量は野菜の中でもトップクラスです。
人は空気を吸って酸素を体内に運び、様々なところで酸素は使われています。
しかし、酸素の一部はエネルギーにならなかった物質と結合して酸化してしまいます。
酸化は金属がさびるのと同じような状態で、その物質の働きの妨げになるだけではなく、肝臓機能の低下や身体のあらゆるところで細胞を気づ付けたりします。
その酸化を抑えようとする抗酸化酵素も体内で働いています。
スルフォラファンは、抗酸化酵素の働きを高める作用があります。
ピロリ菌除去
ピロリ菌は日本人の50%以上が感染していて胃の中に住みつき胃の壁を傷つけ胃炎や胃潰瘍の主な原因と言われています。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンは、ピロリ菌を殺す作用があることが分かっています。
筑波大学の研究では、発芽3日目のブロッコリースプラウトを1日70g、8週間食べた結果、ピロリ菌が8分の一に減少したという結果があります。
ブロッコリースプラウト加熱するとスルフォラファンは腸の中で生成されるのでピロリ菌の除菌効果はありません。
ピロリ菌の除菌の為には生で食べる必要があります。
花粉症抑制
花粉症は、体外の異物を攻撃するための抗体の過剰反応でおきる症状です。
花粉などが体内に入って来た時に抗体の物質が分泌され、花粉を追い出そうとして鼻水や涙がでて洗い流そうとします。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンは抗体の物質の分泌を抑える作用があります。
その為に花粉症を抑える効果が期待されています。
ダイエット効果
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンは解毒機能を高める働きがあり、結果的に肝臓の負担を軽減します。
肝臓は、体内の脂肪を分解する役割があり、肝臓が元気であれば脂肪の分解能力もあがります。
ブロッコリースプラウトを食べると内臓脂肪の蓄積が抑えられることが動物実験でも証明されました。
内臓脂肪の蓄積を抑える効果があれば、体内の脂肪が使われることになりダイエットの効果も期待できます。
しかも、ブロッコリースプラウトは野菜なので食物繊維も多く含まれています。
食物繊維は、お通じを良くする効果があります。
悪酔い軽減
悪酔いは、吸収されたアルコールがアセトアルデヒドに変わり、続いて酢酸に変わっていきます。
しかし、アルコールが多いとアセトアルデヒドは酢酸に変わらずに血液中に残ってしまいます。
血液中のアセトアルデヒドの濃度が高くなると頭痛や吐き気などの悪酔い症状になります。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンは血液中のアセトアルデヒドを減少させることが動物実験で分かりました。
ブロッコリースプラウトの食べ方
スルフォラファンは前駆体という状態でブロッコリースプラウトに含まれています。
ブロッコリースプラウトの細胞が壊れることでミロシナーゼという酵素の働きによってスルフォラファンになります。
3日に1回以上、量は20g以上好きなだけ
スルフォラファンの働きが3日間続くことが分かっています。
生食
スルフォラファンは熱に強いが、ミロシナーゼという酵素が熱に弱いので生で食べる方が効果的です。
よく噛む
細胞が壊れることで酵素の反応でスルフォラファンに変化する
よく噛んで細胞を壊すことで効果的に摂ることができます。
ジュースやスムージにするとより一層スルフォラファンが生成されます。
味は、モヤシのようにあまりクセはありません。
ブロッコリースプラウトのダイエット効果
ブロッコリースプラウトのダイエットは、ブロッコリースプラウトを通常の食事にとりいれるだけでも効果はあります。
ブロッコリースプラウトは肝機能を高め、脂肪の蓄積を抑える効果があります。
食物繊維も豊富でビタミンやミネラルも含まれています。
お通じが良くなり、美肌や美容の効果も期待できます。
3日に1回、少し食べることで効果があるので、飽きずに続けることができます。
ブロッコリースプラウトのまとめ
スプラウトは、ここ数年の間に注目されるようになってきました。
昔からあるのはカイワレ大根やモヤシですが、今ではいろいろなスプラウとが出回っています。
種のままでも栄養が豊富ですが、発芽あせることで別な栄養素が増えています。
ブロッコリースプラウトは、ダイエット食品というよりはどちらかといえば栄養補助食品に近いかもしれません。
ファイトケミカルもスプラウトに多くなることが多いです。
ブロッコリースプラウトを食事に付け足すだけでは、大きなダイエット効果は望めないかもしれません。
ダイエットは、いろいろな栄養素をバランスよく摂りながらカロリーカットするのが最も効果がある方法です。
次々と新しい健康的な食品がでますが、本来なら今ある食材でもバランスよく摂れば十分に足りているはずです。
しかし、新しいものが出てくるとつい試したくなるのが人間ではないでしょうか。
それらを楽しみながら健康になりダイエットもできればいいですよね。